地鎮祭や上棟式って必ずしなきゃならないの?
マイホームを建てるときには地鎮祭や上棟式が行われることが多いのですが、これから家づくりを行う人の中には、これらを絶対に実施しなければならないのだろうかという疑問を抱いている人もいるはずです。実はこの2つは必ずしも行う必要があるものではないので、共働きで日中に時間を割けない場合などは行わないこともあります。近頃は実施しないケースも増えていますが、依頼する住宅会社や家を建てる地域によっては実施したほうがよいこともあるので注意が必要です。
地鎮祭は家を建てる前に土地の氏神様から土地を使用する許可をもらう儀式であり、新築工事が安全に滞りなく行われること、家が繁栄することを祈願する儀式でもあります。上棟式は建物の骨組みが完成したときに行い、工事が無事に進んでいることと完成に向けての祈願を行いますが、工事関係者を労う意味も込められていることを知っておきましょう。家を建てる地域によってはこういった儀式を大切にしているケースもあり、実施しないことで白い目で見られる可能性もあります。また、地元に密着した工務店などもこういった儀式を大事にしていることがあるので、安全を祈願したり工事関係者を労ったりする儀式を省くことで関係が悪くなることがあるので注意しておきましょう。
現在ではどちらの儀式も行われることが減っていますが、依頼した住宅会社が強く推奨している場合や、その土地で儀式が重視されているようであれば行ったほうがよいと言えます。ご近所さんとはこの先も長くかかわっていくことになりますし、住宅会社もメンテナンスの際などにお世話になることがあるので、推奨されるようであれば検討してみたほうがよいです。ただし強制されるものではありませんし必ずしも行う必要があるわけではないので、強く推奨されない場合や自分たちの信仰と合わない場合は行わなくてもよいでしょう。
地鎮祭や上棟式を行うと自分たちでお金を支払うことになり、簡略化するかどうか、参加者の人数などによって異なりますが、それぞれ10万円程度の費用が必要になることも珍しくないです。決して安い金額ではないので、費用の面も考慮して地鎮祭や上棟式を行うかどうか、簡略化するかなどを決定していくとよいでしょう。状況によって実施すべきかどうかは異なりますが、絶対に行わなければならないものではないため、様々な事情を考慮した上で実施するかどうか決めることが大切だと言えます。